歯根のう胞

News歯根のう胞

『歯根嚢胞』 (しこんのうほう) radicular cyst







(CT画像)



 あんま聞きなれない病気ですが、



神経が死んだ 歯の根の先に膿の袋が出来てしまい


顎の骨に穴が空いてしまう病気です。(簡単に言うと)



口腔外科領域では割とポピュラーな疾患です!



早期に適切な処置を行わないと


抜歯になってしまう事もある病気です。



比較的、無症状で慢性的に経過する為、


歯科医院でレントゲン撮影して初めて発見されるケースが多く


見つかると患者様は、結構ビックリされます。


『えっ!? 今まで全然痛くなかったのに。。。。』、、、と。











このケースも、当院に来て初めて発見され、

(今まで症状全くなく経過。。)




レントゲン撮影及びCT撮影を行い、






まずは感染根菅治療を行います。

(根の消毒を2~3回)



そして、外科的に歯根端切除術、


逆根管充填及び嚢胞摘出を行います!


(術後の腫脹や疼痛などもほとんどありません。)



この患者様はまだ若い方でして、


以前に矯正治療や外傷の既往がなかったのですが、

(矯正治療や外傷などの力で根が吸収してしまう場合が稀にあります)


歯根が短く、


長期的には歯が抜けてしまう可能性が少しあり、


その場合はインプラント治療を希望されており


術前のCT及び、術中、唇側に大きな骨の欠損が認められた為、



GBR(骨を再生する治療)を併用致しました。



術中、心配された歯の破折等の所見もなく



術後1年のレントゲン撮影で、



骨欠損部位に新生骨が確認出来、



心配された歯の動揺もなく



術後の経過良好です。








レントゲン上で、歯の根の先の黒い袋(透過像)が白っぽくなって

来ていれば、硬組織(骨)が新生してきている証拠です。

かなり大きな骨欠損でしたので、レントゲン上で完全な不透過像(白く)

になるにはあと1~2年はかかります。治癒期間には痛みや違和感などの

症状は全くありません。】





虫歯であれ、歯周病であれ、


一本の歯を守る為には


精密根管治療


歯根端切除術


歯冠長延長術


矯正的挺出


歯周外科


骨再生治療


歯牙の移植


意図的再植術


など他にも、様々なオプションがあります!



その全てを駆使しても不可能な場合に初めて抜歯になります。



当院では、上記の全ての治療法を必ず患者様に、


提案させて頂いております。



ご自身の歯に勝るものは無いですからね。







皆様もご自身の歯を大切に!









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こまがみね歯科医院
 http://www.komagamine-dc.com

045-953-1321








 

2015-12-22 07:49:32